いま注目の技術職「半導体エンジニア」の仕事内容と将来性 | エンジニアワークス

いま注目の技術職「半導体エンジニア」の仕事内容と将来性


PC・スマートフォン・液晶テレビ・冷蔵庫・自動車など、私たちの暮らしに欠かせないさまざまな製品に使われている半導体。ここ最近では、大手半導体メーカーの工場火災や、コロナ禍による工場休止で半導体が不足し、デジタル機器や新車などが一時品薄状態になりましたが、言い換えれば、いまや半導体なくしては、多くのモノづくり産業も社会も成り立たないのです。

さらに今後、IoT・AIを活用したデジタル化の加速や、脱炭素社会に向けた電気自動車の需要拡大にともない、半導体市場はますます拡大していくと予想されています。こうした流れを受け、半導体エンジニアの求人も急増しており、将来性のある技術職として年々注目が高まっています。

そこで今回は、半導体エンジニアの職種のなかでも、とくにニーズが高まっている「半導体製造装置メンテナンスエンジニア」と「半導体プロセスエンジニア」の仕事内容や、求められるスキルについてご紹介しましょう。

【半導体製造装置メンテナンスエンジニア】

半導体製造装置のプロフェッショナルとして製造現場を支える

半導体製造装置とは文字通り、半導体デバイスを製造するための装置のこと。マイクロメートルやナノメートルといったレベルでの精度が求められる半導体は、手作業による製造が難しいため、精密な製造装置が用いられています。その精密度から1台あたり数十億を超える装置も存在します。
そんな半導体製造装置の保守・保全を担い、正常に稼働させるためのサポートを行うのが「半導体製造装置メンテナンスエンジニア」です。では、その仕事内容や実際の業務について、詳しく見ていくことにしましょう。


【仕事内容1】製造装置の定期メンテナンス(初級)
半導体製造装置は、ハード・ソフト・薬液・電気・ガスなどを扱う多種多様なパーツによって構成されています。装置が年中稼働することでパーツが汚染・消耗すると、製品不良や装置エラーの原因となるため、定期的なメンテナンスが必須となります。具体的な作業としては、工具を使って各パーツを外し、装置内の清掃やパーツの交換・補修を行い、作業終了後に正常稼働を確認します。

【仕事内容2】製造装置のトラブル対応・修理・改善・改造(中級)
製造装置に故障・トラブルが生じた際には、その原因を突き止め、迅速に修理します。ソフトのエラーやパーツ同士の相性が悪いなど、根本的な部分に原因がある場合は、システムや装置の改善・改造などにも対応します。安全衛生、機械、電気、ソフト等幅広い知識と経験を必要とします。

【仕事内容3】新しい製品に対応した製造ラインの立ち上げ(中級)
新しい半導体製品に適した製造装置の選定・導入、工場への設置など、ラインを稼働させるまでのサポート業務を行います。装置メーカーに立ち合い工場内でパーツを組み立て、完成したら電気やガスなどを装置に供給し、正常稼働を確認します。


このように、製造装置に関わる幅広いサポートを担うメンテナンスエンジニアは、まさに「製造装置のプロフェッショナル」といってもいいでしょう。半導体の製造現場を陰で支える専門性の高い技術者として、大きなやりがいと誇りをもって取り組める仕事です。


メンテナンスエンジニアを目指すうえで、必ずしも半導体について熟知している必要はありません。未経験からスタートした技術者も多く活躍しており、研修や現場指導を通して専門的な知識とスキルを身に付けられる企業もあります。

未経験からエンジニア職に挑戦したい方はもちろん、アドバンテージの高い先端分野でエンジニアのスキルを磨きたいという方も、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。



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【半導体プロセスエンジニア】

半導体の製造行程を総合的に監視し、生産効率と品質向上を追求

半導体の需要が年々拡大するなかで、半導体の製造現場では生産の効率化と品質向上が大きく求められています。
そこで今、とくに必要とされているのが、半導体の生産効率・品質向上を目的として、製造工程をトータルに管理する「半導体プロセスエンジニア」の職種です。では、その仕事内容や実際の業務について、詳しく見ていくことにしましょう。


【仕事内容1】製造方法の計画・設計
まず、開発した半導体を量産するための体制を設計します。半導体製造に必要な設備・装置・材料の調達を行い、コスト・スケジュール・品質を考慮しながら生産計画を立てていきます。

【仕事内容2】製造方法の分析・評価
実際に製造ラインが稼働したら、製品や装置のデータを分析し、製造した半導体の品質や安全性が担保されているか、効率的に生産されているかを評価。ここで得た評価結果は、今後の製造工程や品質管理を見直すための判断材料となります。

【仕事内容3】製造方法の検討・最適化
上記の評価をもとに製造方法を検討・改善し、さらなる生産率・品質の向上を図っていきます。コストを削減しつつ生産量と品質を維持し、最適な製造方法にたどり着くまで改善のプロセスを繰り返していきます。


このように、半導体の製造過程における設備装置の管理や、生産性・品質を上げるための計画を立てるプロセスエンジニアは、製品や装置のデータ分析にも携わりながら、製造工程を総合的に監視する役目を担っています。
できるかぎり少ないコストで半導体製品を生み出すことはもちろん、品質の向上にも取り組み、どうすれば質の高い半導体を効率的に生産できるかを、さまざまな観点から追求していく仕事です。

メンテナンスエンジニアと同様、プロセスエンジニアも未経験からスタートした技術者が多く活躍しています。ただし、プロセスエンジニアには、製造過程の問題点を的確に分析・判断し、最善策を導いて解決する能力が求められます。
そのため、IT・機械・電気などのエンジニア経験や、機械工学・電気工学・電子工学といった理系の知識があれば、転職の際にもより有利となるでしょう。

日総工産の強み

充実した教育体制でエンジニアを育成

日総工産(株)では全国各地(宮城県栗原市、長野県岡谷市、福岡県豊前市、北海道苫小牧市、群馬県太田市、愛知県豊田市、静岡県浜松市)にある教育訓練施設で、エンジニアの人材育成に取り組んでいます。とくに、当社のエンジニアは半導体関連が70%以上を占めており、半導体エンジニアの育成で大きな実績を有しています。
半導体業界やエンジニア職が未経験の方も、配属前研修があるので安心して就業でき、それぞれの実状に合わせた充実のカリキュラムで、エンジニアとしての専門的な知識と技術を養うことができます。

日総工産の魅力

就業先は全国各地の大手半導体メーカー

配属前研修を終えて基礎知識をつけたら、就業先で仕事をスタート。メインとなる職場は、いま成長を続けている半導体業界。国内外の産業界を支える業種として、そのニーズは年々高まっています。
日総工産のエンジニアの就業先となるのは、業界でトップクラスのシェアを誇る大手半導体メーカーや有名企業の工場です。「大手企業で働く」という安心感とともに、各メーカーが誇る先端技術のもとで、働きながらスキルアップが目指せるのも大きな魅力。エンジニアとしてのスキルを身に付ければ、処遇アップや長期的な就労も可能です。
また、当社では全国各地の企業から仕事の募集がありますので、地元でじっくり働きたい方はもちろん、これからUターン・Iターンを考えている方も要チェックです。

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日総工産では「新たな技術フィールドで活躍したい」「自らの可能性をもっと追求したい」「エンジニアとしてキャリアアップを図りたい」と考えている皆さんを、全力でサポートいたします。詳しくは「エンジニアワークス」をご覧ください。

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