メーカー選びの3つのポイントと、 日総工産の“DNA”を継承する教育体制をご紹介! | エンジニアワークス

メーカー選びの3つのポイントと、日総工産の“DNA”を継承する教育体制をご紹介!

パソコン、スマホ、タブレットを使いこなす日常が当たり前のいま、小学校でもプログラミング的思考(順序立てて考えながら問題や物事を解決する力)を養うプログラミング教育が必修化されたことで、「将来は技術者になって活躍したい」という夢を描く若者が増えているようです。

ところが、製造業(メーカー)の90%以上※が技能人材不足に陥っていることをご存じでしょうか? ※2017年 経済産業省調査

人手不足がメーカーの経営課題になっている最大の要因は、少子高齢化による人口減少といわれますが、それ以外にもバブル崩壊やリーマンショックによる経営悪化により従業員の賃金や待遇が改善しないなどのさまざまな要因が重なっているようです。なかでも中小のメーカーほど、技能伝承者や後継者難が深刻な課題になっています。

こうした状況から、“人手不足”を緊急の経営課題とする多くの大手・中小メーカーは、労働生産性向上の取り組みに着手するなど、抜本的な雇用環境の見直しを図り、育児・介護等に即した労働におけるワークライフバランスの整備をはじめ、福利厚生制度の充実、業務プロセスの改革などに着手しているのです。

若き技能人材が、会社選びをする際に重視する5つの項目

高校生や就活中の人に「あなたが働きたいと思う会社の基準は?」と質問すると、次のような答えが多いことがわかっています。

  1. ■技術力や実績に魅力を感じたから
  2. ■その会社の製品づくりに携わりたいと思ったから
  3. ■他社と比較して、賃金や労働環境がよいから
  4. ■福利厚生が充実しているから
  5. ■環境問題やSDGsなど、社会貢献度が高いから

日本には、生活用品から工業製品の原料・部品や機器・機械など、多様な製品づくりに取り組むメーカーが存在します。それら膨大なメーカーから自分に適した業態や企業を絞り込むのは至難の業といえますね。
さらにメーカー側にとっても、多額の採用コストをかけてやっと優秀な技能人材を採用したのに、すぐに辞められてしまわれては大きな痛手になるため、採用される側、採用する側のミスマッチが生じないよう、事前に働き手がしっかり業界研究をしておくことが大切です。

例えば、あなたがなんとなく「自動車業界で働きたい」と考えたとしましょう。

ご存じのとおり、クルマはシャーシやエンジンをはじめとする足まわり部品から、鋼板で構成されたボディまわり、さらにはインテリア、エアコン、オーディオ、カーナビなどの利便性や快適性を高めるアイテムに至る約3万点もの多種多様な部品で構成されています。
驚くべきは、小さなネジからボティに至る全部品において、メーカーがしのぎを削って開発した先進技術が搭載されている点です。そのためクルマは“走る精密機器”とも称されます。
膨大な部品や機器で成り立つクルマは、多様なメーカー(サプライヤー)の協業・競争なくして完成しませんし、世界に張りめぐらされたサプライヤー網の規模や構造を知れば知るほど、自動車産業が国の基幹産業といわれる理由が見えてきます。

このように、メーカーを取り巻く環境、取り扱う商品や技術が大まかにでも理解できるようになると、初めはぼんやり「◯◯業界がいいな」と思っていても、次第に「◯◯に魅力を感じたから◯◯業界で働きたい」と考えられるようになります。

こうした点を踏まえ、ここから3つのポイントをもとにメーカー選びのコツをご紹介しましょう。

【メーカー選びのコツ1】鳥になった気分で、業界地図を俯瞰しよう

「技術者として活躍したい」という思いを抱く人が、遠まわりせず自らの未来像やキャリアパスを描くには、どんな点に注意すればよいのでしょうか。
もちろん方法はたくさんありますが、年齢が若い技術者ほど、こここからご紹介する「3つのポイント」を手かがりにすることが、キャリアパスを描くうえで有効な手段になるはずです。

例えばひとくちにメーカーといっても、その数や領域は非常に幅広く多彩です。経済産業省の工業統計※によると、日本国内に存在する製造事業所数は21万7601事業所にのぼり、事業所数が最も多い「産業中分類」の上位ベスト5は以下のようになります。
※ 2016年時点 https://www.stat.go.jp/data/e-census/2016/kekka/pdf/gaiyo.pdf

  1. ■金属製品     2万8776事業所   構成比 13.2%
  2. ■食料品     2万8239事業所    構成比 13.0%
  3. ■生産用機械器具     2万651事業所    構成比 9.5%
  4. ■繊維工業     1万4745事業所   構成比 6.8%
  5. ■プラスチック製品   1万3631事業所   構成比6.3%

まず、上位ベスト5の構成比をプラスしてみましょう。すると、その合計は約49%になり、メーカー(製造事業所数)全体の約半分を占めていることがわかります。

次に、この産業中分類に分けられた「金属製品」に属するメーカーをもう少し掘り下げるため、「金属製品、メーカー 売上高」などのキーワードでググッてみましょう。検索サイト上にはたくさんの情報がヒットしますが、すぐに「LIXILグループ」「東洋製罐グループホールディングス」「日本発條」といったメーカー名を確認できるはずです。ちなみに、「金属製品」メーカーとは、鉄や金属等の材料を仕入れて建設用、金属プレス、製缶、鉄骨に加工する業態のこと。これを踏まえCMなどで社名を聞いたことがあるLIXILを調べていくと、住宅設備機器業界の最大手であることがわかります。同様に東洋製罐は、私たちにとって身近な飲料容器(金属缶やPETボトルなど)の業界最大手であり、日本発條は、ばねや自動車のシートを中心に製造する大手自動車部品メーカーであることがわかります。

こんなふうに、大空をはばたく鳥になった気分で業界地図を眺めながら、気になった点を掘り下げていくと、普段は気づきにくい意外な発見がたくさん得られることでしょう。

【メーカー選びのコツ2】せっかくなので異なる業界も俯瞰しよう

「金属製品」の業界地図を眺めたら、次は少し目先を変えて自動車業界にも目を向けていきましょう。実は記事の冒頭で紹介した通り、約3万点の部品で構成されるクルマはメーカーの主力製品の違いによって、次のように分類が異なります。

  1. ■トヨタ、日産、ホンダなどの自動車メーカーは「自動車・輸送用機器」
  2. ■ボディまわりを製造するメーカーは「鉄鋼・金属・鉱業」
  3. ■タイヤやフロント・リアガラスを製造するメーカーは「ゴム・ガラス・セラミックス」
  4. ■カーナビ、自動運転等のメーカーは「電子・電気・OA機器(半導体・電子・電気機器)」

特に、ガソリン車から“EV”に世界の自動車メーカーがシフトチェンジするいま、EVの走行距離を伸ばす最大のポイントはバッテリーの負荷をいかに減らすかにあります。その目標を達成するため、「軽いけれど頑丈」と相反する要件をクリアするクルマの軽量化が、自動車関連メーカーの至上命題にもなっています。

さらに、「電子・電気・OA機器(半導体・電子・電気機器)」に分類されるメーカーにおいても、進化を遂げる自動運転技術や車載ネットワークの高機能化の技術開発競争が熾烈をきわめていますが、技術という武器を駆使して新たな価値観や新しい社会を創り出す自動車業界の技術者が見すえる新しいクルマとはどのようなものなのでしょうか。

例えば、“走るパソコン”と呼ばれる通信技術に優れたクルマや、“走るリビング”と称される高速走行時にドライバーがハンドル操作をすることなく大型車載モニターで映画を見られる夢のようなクルマも、業界内では5年〜10年以内に実現するといわれているそう。なんだかワクワクしますね。

【メーカー選びのコツ3】高度を落として地図にピントを合わせよう

次は製品、技術、売上高などに落とし込み、業界の地図を少し拡大していきましょう。

もしあなたが、前章で紹介したメーカーの産業中分類「金属製品」関連メーカーで活躍したいと思ったとしましょう。もしくは、100年に一度のEV大変革期にある「自動車」関連メーカーで働きたいと思ったとします。どちらの業界も、最先端技術を活用した製品づくりにしのぎを削っていることに変わりはないため、その企業の強みはもちろん、競合他社と強み・弱みを比較することで「○○業界、○○企業で働きたい」「○○製品づくりに携わりたい」といった具体的な手応えを得られるはずです。

今回ご紹介した3つのポイントで興味のある業界を調べていくうち、次第に「◯◯の会社で働くには◯◯技術や資格が必要」といった具合に身につけておくと有利な“武器や防具”も見えてくることでしょう。さらに、ふだん何気なく飲んでいる飲料のボトルや、ビルの工事現場、街を走るクルマなどが、昨日とは違う視点で眺められるようになっていたらしめたもの!

その変化こそが、キャリアパスを描くうえでの大きなチカラになってくれることでしょう。

「人を育て 人を活かす」。人材活用のあり方を追求した教育体制

ものづくり大国・日本を支える多種多様なメーカーでは、今日も多くの技術者が活躍していますが、ここからは1971年の創業以来、日本を代表するメーカーや、先進技術で世界から評価される企業に、3000千人以上の技術者を輩出してきた日総工産についてご紹介しましょう。

日総工産株式会社は、製造に関する労働者派遣、一括請負、職業紹介を行ってきた総合人材サービス業の大手として、日本の製造業を支えてきました。

また、一人ひとりが輝きながら、積極的にさらなるレベルアップをめざすために……を教育理念に掲げる日総工産では、全座学研修や技能訓練等を実施する充実の教育施設を用意しています。

  1. 【テクニカルセンター】全国3カ所(宮城県栗原市/長野県岡谷市/福岡県豊前市)
  2. 【トレーニングセンター】全国4カ所(愛知県豊田/群馬県太田/北海道苫小牧/静岡県浜松)

これらの教育施設は「知識」「技術」「技能」のレベルアップはもちろん、仲間と目標をもってともに成長できる実践的技術を習得できる「場」や「機会」としても機能しています。あわせて同施設は、大手企業や先進企業で活躍するために必須の技術力やITリテラシーの教育にも注力。一例として、下図のような体系的かつ段階的に学べるカリキュラムをもとに、若手技術者の育成に努めています。




これまで日総工産が育成・輩出してきた多くの技能人材には、技術のみならず労働意欲、責任感、向上心の醸成といった“DNA”が、今日も脈々と受け継がれています。

— 実践的技術力を習得し、憧れの会社で活躍したい —
そうしたひたむきな思いを、日総工産は強力かつ丁寧にサポートいたします。 詳しくは、「日総工産 エンジニアワークス」を確認してくださいね!

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